「ワーク・ライフバランス」とは「仕事と生活の調和」と訳され、一人ひとりがやりがいや充実感をもちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても充実させる多様性がある生活を送ることをいいます。
「ワーク・ライフバランス」というと、多くの人は「仕事」と「私生活」を天秤にかけ、双方の両立を図るような考え方をもっているのではないでしょうか。この考え方だと、「仕事」に重点をおくと「私生活」が疎かになり、「私生活」に重点をおくと「仕事」が疎かになってしまいます。この考え方は間違いです。
ビシネス社会における「ワーク・ライフバランス」とは天秤にかけるのではなく、「仕事」と「私生活」を重ね合わせるのです。「仕事」で培った知識や情熱や経験を「私生活」に生かし、「私生活」で得た人脈や感動や体験を「仕事」に生かすという考え方なのです。
要するに、「仕事」と「私生活」両方を充実させなければ、充実した社会生活を送ることはできないのです。
しかし、現実の社会では子育てや家族の問題などで、仕事と生活の両立で悩み問題を抱える可能性は誰にでもあるはずです。そんなときは、苦労はずっと続くものではなく、必ず過ぎていくものであることを肝に銘じて、精神的に前向きに頑張り続けることが大切です。
仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらす。同時に、家事・育児、地域との付合いなどの生活も暮らしには欠かすことはできないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい、喜びを感じることができ、心身共に健康で豊かな生活を送ることができるでしょう。