新型コロナウィルスの感染拡大が社会を一変させています。
感染予防策として、人との物理的な距離を取って接触を減らすソーシャルディスタンスの実践が強く求められており、医療や生活の維持に必要な業種を除いて、不要不急の外出を自粛する傾向は現在も続いていて、油断できない状況であることは変わりありません。
自由に行動・移動ができず、仕事の取り組み方、余暇の過ごし方、家族との過ごし方も大きく変わりました。従来の常識や当たり前が通用しない今、私たちはどのような考え方を持って変化と向き合い働くべきかを考える必要性が高まっています。
たとえば職場に出勤して働くことや、定例的な会議や行事ごとのような、今まで当たり前だったことが「それは“要”なのか?」を考えるようになりました。
これまでの前提を見直さざるをえない経験をしてしまった今、新型コロナウィルスの感染が完全に終息したとしても、何もなかったように簡単に元に戻すことができないこともあるでしょう。
一方で理念や対人関係など絶対に譲れないもの、変えてはいけないものもあります。
その見極めが、企業の継続や成長にとっての本質的な部分だと思います。
現在、世論は医療機関への受診を控える傾向が強まっていて、「医療機関離れ」という声もささやかれています。
たとえコロナ感染問題が収束に向かったとしても、国民の感情や意識が元に戻るとは思えません。
だからこそ、今我々がやるべきことは、今まで以上に丁寧な接遇をすること、お客様との信頼関係を深めて顧客満足につなげること、薬の提供をとおして地域医療に貢献すること、これらが薬局業としての価値を高める最大の要因になると思います。
コロナ禍の中で何かと懸念されますが、これからもどうか前向きな姿勢で仕事に取り組んでいただくことを強く願います。