地域包括ケアシステムとは|在宅医療の推進|地域包括ケアと薬局の役割|中島薬局の活動事例
【地域包括ケアシステムとは】
地域包括ケアシステムについて、厚生労働省は「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるような、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)」としています。
その推進のための重要なポイントの一つに「医療と介護の連携」があり、また「在宅医療の推進」が挙げられます。同じく厚生労働省は、「疾病を抱えても、自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けられるためには、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行うことが必要」と指摘しています。
このシステムの中で、薬局・薬剤師が果たす役割は大きく変化するとともに、ますます重要なものになってゆきます。これはまず、在宅医療への対応であり、「在宅患者様への最適かつ効率的で安全・安心な薬物療法の提供」ということになります。また、「医師・看護師・薬剤師の多職種協同」で地域包括ケアの花を咲かせようなどとも、いわれております。
すでに、地域包括ケアシステムへ向けて、中島薬局の活動が始まっています。以下、順次、活動事例を紹介してゆこうと思います。
2017(平成29)年5月17日
第11回地域包括ケアシステム社内勉強会
第11回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画(6)
1 地域包括ケア計画
2 飯綱町の地域包括ケア
3 飯綱町の人口減少に歯止め?
4 人口減少対策の取り組み
2017(平成29)年4月19日
第10回地域包括ケアシステム社内勉強会
第10回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画(5)
1 地域包括ケア計画
2 長野市中心市街地の地域包括ケア(まとめ)
3 中心市街地とは(補足1)
4 長野市中心市街地の空き店舗調査(平成20年)(補足2)
5 長野市中心市街地の歩行者通行量調査(平成28年度)(補足3)
2017(平成29)年3月
在宅訪問のことⅢ(グリーン薬局:石井文)
2年半前から訪問させていただいているKさんは、以前はグリーン薬局に通ってくださっていましたが、今は心臓のお具合が悪くなり、月に1度の往診を受けられています。日常をベッドで過ごすことが多いのですが、もともと明るくはつらつとしたお話好きな方。
いつも薬や体調の話はそこそこに、日頃あった出来事や好きな歌手やプロ野球の話題が花盛り。私も野球は大好きですので、次回はきっとWBCの話題で盛り上がると思います!
明るいKさんも、ときには体調やご家族のことで不安になることがあります。そんなときは、愛用してくださっているうる肌クリームを手に塗ってあげながら、お話を聞きます。私自身も、元気がないときは、そういった少しの穏やかな時間をもつことで、また頑張ろう! と思えるのでありがたいです。
「石井さん、しっかりお薬の話もしてくださいよ~」との声も聞こえてきます。
「はい。頑張ります」
2017(平成29)年3月15日
第9回地域包括ケアシステム社内勉強会
第9回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画(4)
1 地域包括ケア計画
2 長野市の地域包括ケアシステム(中心市街地の地域包括ケア)
3 長野市の地域包括ケアシステム(医療機関・薬局・福祉事業所の分布)
4 注目すべき事例1
5 注目すべき事例2
2017(平成29)年2月25日
中島社長、「サプリメントについて」講演
去る2月25日、豊野公民館において、豊野町住民自治協議会女性部会・豊野町公民館共催による「サプリメントについて」の講習会が開催されました。この会に中島社長が招かれ、約70人の出席者を前に、2時間にわたり、以下の5項目について講演しました。
1 健康食品(サプリメント)とは?
2 サプリメントと医薬品の違い
3 サプリメント使用上の注意点
4 賢いサプリメントの選び方
5 代表的なサプリメント
中島社長は、健康の保持・増進の基本には「健全な食生活」「適度な運動」「適度な休養」のバランスが重要で、サプリメントはその補助として活用して欲しいと指摘しました。
とてもわかりやすく説明していたことと併せ、日々の薬局業務の上でもよくある質問をまとめたQ&Aが好評でした。参加者からは「健康食品がよくわかるようになった」「今飲んでいる健康食品について今度是非相談したい」「これからのサプリメントの選び方に役立つ」等のご意見をいただきました。
中島社長は、最後に、これからの健康食品・医薬品の選択、健康づくりのきっかけになればと締めくくりました。
2017(平成29)年2月16日
第8回地域包括ケアシステム社内勉強会
第8回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画(3)
1 地域包括ケア計画
2 介護保険事業計画の構造(あんしんいきいきプラン21:長野市の例)
3 地域包括ケアの推進(具体例)
4 介護保険料の算定
5 長野市の地域包括ケアシステム(中心市街地の地域包括ケア)
2017(平成29)年1月19日
第7回地域包括ケアシステム社内勉強会
第7回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画(2)
1 地域包括ケア計画
2 介護保険事業計画の構造(総論部分:小布施町の例)
3 高齢者福祉施策の推進(具体例)
4 介護保険料の算定
5 小布施町の介護保険
2016(平成28)年12月15日
水内荘で「お薬の正しい飲み方」講演(中島薬局:野口業務本部長)
12月15日、水内荘の職員さん20人を対象に、「お薬の正しい飲み方」の講演を行いました。講師は野口本部長。5回目となる今回は、例年よりやや詳しく、「薬の飲ませ方」「薬の飲み忘れ時の対応」「目薬のさし方」「外用剤の上手な塗り方」「用法用量について」などについてお話ししました。職員さんには、みな大変熱心に聴講していただきました。
2016(平成28)年9月14日
第6回地域包括ケアシステム社内勉強会
第6回 地域包括ケアシステムと介護保険事業計画
1 地域包括ケア計画
2 介護保険事業計画の構造
3 高齢者福祉施策の推進(具体例)
4 介護保険料の算定
5 須坂市の介護保険
2016(平成28)年8月25日
第5回地域包括ケアシステム社内勉強会
第5回 須高地域の地域包括ケア
1 地域包括ケアの先進地・須高地域
2 地域包括ケア先進地のあゆみ
3 在宅医療連携拠点事業
4 在宅で看取りができる地域づくり
2016(平成28)年7月
在宅訪問のことⅡ(グリーン薬局:宮前由紀)
前回号で、丸山さんが在宅訪問の患者さんについて紹介しました。今回は、私が3月から担当しているMさんについて、ご紹介しようと思います。
Mさんは糖尿病を患っているのですが、以前から「つい薬を飲み忘れてしまって、薬がたくさん余ってしまう」とおっしゃっていました。どれぐらい残薬があるのか、薬局に一度持ってきてくださいとお願いしたところ、何と122日分も薬を持っていらっしゃいました。
分包紙に日付をつけて一包化して、カレンダーで管理できるようにしました。以前のようにほとんど服薬できないということはなくなりましたが、1ヵ月のうち半分くらいはまだ飲み忘れてしまいます。
どうしたら忘れず服用できるのか、お尋ねしたところ、「毎日電話してくれたら飲める」とおっしゃり、ただ今できる限り毎日電話中です。
Mさんは10年ほど前に奥様に先立たれて独居となり、趣味のゴルフやマレットゴルフ、将棋などに打ち込まれており、訪問した折にたくさんのトロフィーや賞状を見せてくださいます。この日も、いとこの方と将棋を打っていらっしゃいました。
そんな様子を伺っていると、なぜ薬だけ服用できないのか不思議です。服用についても生活の中の習慣に取り入れて、一日も長く大好きな趣味を続けていけるように、お手伝いできたらいいなと考えています。
2016(平成28)年7月14日
第4回地域包括ケアシステム社内勉強会
第4回 地域⽀援事業の財政
1 地域ケア会議と認知症サポーター養成講座の位置付け
2 介護給付と介護予防給付の財源構成
3 地域支援事業の財源構成
4 認知症サポーター養成講座と地域ケア会議の費用
5 地域支援事業に関する論点
2016(平成28)年6月22日
認知症サポーター養成講座受講
月例の社内研修会に併せて、キャラバン・メイト〈豊野忘れルンジャー〉の皆さんによる認知症サポーター養成講座を受講しました。
地域包括ケアシステムを構築するうえで、認知症の人やその家族を支える仕組みづくりは非常に重要なポイントです。
今、認知症サポーターキャラバンが全国で展開されていますが、そもそも認知症とは何なのか、私たちは、それを正しく理解し、認知症の人と家族に接しなければなりません。今回のキャラバンの目的もそこにあります。
〈豊野忘れルンジャー〉のスタッフは豊野清風園など社会福祉法人・賛育会の皆さん。寸劇も交え、楽しく認知症について学ぶことができ、最後に受講者全員が認知症サポーターの証であるオレンジリングをいただきました。
2016(平成28)年5月
在宅訪問のこと(グリーン薬局:丸山里世子)
グリーン薬局では、現在4人の患者様のお宅に訪問し、服薬指導を行っています。長い方で4年、短い方ではつい最近始めた方もいらっしゃいます。
始めたきっかけは、さまざまですが、患者様の気持ちに寄り添うことを心掛けながら、業務に励んでいます。
今回私が担当して4年になるMさんの在宅訪問の様子を紹介します。毎月2週ごとKクリニックより処方された薬をカレンダーにセットします。その際、症状や体調を確認します。
現在血圧の薬は服用されていませんが、ここ1年高めなので朝・夕測定した値を手帳に記録し、月末医師に渡す報告書にそのコピーを添付しています。医師との約束事項で、血圧がある値以上に上がったときは、報告書の作成を待たず、そのときの体調を確認して連絡もしています。
月末の報告書は、もちろん次月の計画書と一緒にケアマネにも送っています。
Mさんは、少し物忘れの症状が出てきたものの、1人で気楽に1日を過ごされているようです。最近では子猫が家に来るようになり、初めのうちは迷惑がっていましたが、先日の訪問のときはすっかり仲良くなり、家の中にいました。
この仕事を通して、さまざまな職種の方と連携をとり、患者様を支えることができ嬉しいと思うし、勉強にもなりました。
2016(平成28)年5月11日
第3回地域包括ケアシステム社内勉強会
第3回 介護予防と地域⽀援事業
1 介護予防とは
2 地域⽀援事業の推移
3 須坂市の地域⽀援事業の体系(平成28年度から)
4 地域包括ケアシステムと地域⽀援事業
2016(平成28)年3月17日
第2回地域包括ケアシステム社内勉強会
第2回 地域ケア会議の実際
1 地域ケア会議とは
2 ⾃⽴⽀援に資するケアマネジメントの視点と⼿法
3 個別ケースの課題分析
4 地域ケア会議
2016(平成28)年2月17日
第1回地域包括ケアシステム社内勉強会
定例の社内研修会では、今年のテーマの一つとして「地域包括ケアシステム」を取り上げました。
2月17日(水)、北島文化事業部長がレポートする形で、その第1回が行われ、ちょうど4月に「地域包括ケア」関連の調剤報酬改定もひかえており、参加者はみな熱心に聴講しました。
全部で10回を予定していますが、第1回勉強会の内容は、以下のとおりでした。
第1回 地域包括ケアシステムとその背景
1 地域包括ケアシステムとは
2 地域包括ケアシステムの背景
3 ㈱中島薬局エリアの⾼齢化
2015(平成27)年11月
ふれあい食事交流会で「お薬の話」(中島薬局:野口業務本部長)
11月8日(日)、大倉地区福祉会(長野市豊野町大倉)主催の「ふれあい食事交流会」が開催され、午前の部で、当薬局の野口業務本部長が「お薬の話」と題する講演を行いました。
この会は、区内のお年寄りの交流を目的とするもので、昼食には福祉会女性部が心をこめた豚汁・弁当・フルーツなどを供し、また、午後の部では、地域包括センターによる「知って支えて認知症」と題する寸劇が演じられるなど、楽しく有意義な一日となりました。
当薬局では、このような機会をいただいては、とくに高齢化が進む地域で、主にお年寄りを対象とした正しい服薬の知識啓発に努めております。
2015(平成27)年10月
「お薬カレンダー」と「サンタ号」と私(グリーン薬局:丸山薬剤師)
在宅療養されている患者様宅に伺って投薬と服薬指導を行います。日々の生活の様子や気分についてお伺いするのも、私たちの重要な役割です。
2014(平成26)年10月
地域包括ケアで野口本部長講演
10月16日(木)午前10時から、豊野保健センターを会場に、地域包括支援センター(豊野サブ)主催の介護教室が開催され、当社から野口詠司業務本部長が参加、「お薬の話」と題する講演及び服薬指導を行った。
野口本部長の分かりやすく、またウイットに富んだ口調に、近隣から参加した約20人のお年寄りは、一様にうなづき、感心することしきりだった。
地域包括支援センター事業は、平成18年度から始まったもので、医療・福祉・介護など関係者が連携して、継続的に支援の必要な人をケアしてゆこうという介護保険の事業だ。この事業では、薬局が支援センターの窓口になったり(青森県)、今回のように介護予防普及啓発事業に薬剤師が関与するなど、地域における薬局の役割に大きな期待が寄せられている。