9 危機事象Ⅳについて
[危機事象の内容]
ある夏の日曜、社長と総務部長が日帰り登山で戸隠山に入った。午後2時には下山、午後5時には帰宅の予定だったが、時間になっても戻らない。携帯は通じない。深夜になって、家族から警察に捜索願いが出され、早朝までに各薬局長にはその旨連絡が入った。月曜日朝は、通常どおり開局。午前中は、捜索の結果を待つことになるが……。 |
[このとき、まず応急に対応すべきこと]
1 通常どおり開局、営業する(薬局長抜き) |
2 緊急責任者会議(+取締役)を開催する |
3 社長・部長の当日の業務に対応、代行する |
[以上を実施・実行するうえで、心配・懸念されること、不足すること、不備な点など]
1 通常どおり開局、営業する(薬局長抜き) |
① 薬局長以外の社員にどのように連絡するのか |
② 薬局長の業務を代行できるか |
③ 一人薬剤師(=薬局長)の場合、営業が難しい |
2 緊急責任者会議(+取締役)を開催する |
① 誰が招集し、誰が仕切るのか |
② 何を話し合い、何を決めるのか |
③ 決定事項をどう周知するのか |
3 社長・部長の当日の業務に対応、代行する |
① 誰が代行するのか |
② 社長・部長の当日の予定や業務内容が分からない |
③ 社長・部長の専決事項・経営判断的な事項をどうするのか |
[各薬局・各自が日常的に用意・準備しておくべきこと]
【薬-Ⅰ】緊急連絡網を整備する |
【薬-Ⅱ】薬局長の代行者を決めておく(業務内容の把握も含めて) |
【薬-Ⅲ】緊急時のお客様・患者様対応マニュアルを整備する |
[会社として中長期的に用意・準備しておくべきこと]
【会-Ⅰ】社長・部長の業務代行者を決めておく |
【会-Ⅱ】社長・部長の業務および専決事項等を周知し、その扱いを決めておく |
【会-Ⅲ】経営の承継について方向性を示しておく |
[基本課題]
【基-Ⅰ】各自、業務の守備範囲を広げる |
【基-Ⅱ】事業承継者・次期リーダーを養成する |
【基-Ⅲ】企業理念・経営方針を十分理解・体得する |
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