社長あいさつ/アーカイブ

2020年12月/台風19号災害から1年、そしてコロナ禍

令和元年台風19号水害からこの10月で丸1年が過ぎました。この間、文字どおり多事多端の中で、あっという間に時は過ぎ、しかしおかげさまで、奇跡のように、いくつかの成果を実現することができました。

被災から2か月を経た12月16日、中島薬局を復興オープン、いち早く漆黒の豊野町の夜に明かりを灯しました。次いでゴールデンウイーク明けの本年5月7日、ガーデン薬局&オフィスを復興オープン。ここに、当社本部機能を完全回復。さらに8月1日には、新規に吉田グリーン薬局をオープン。この薬局は、当社としては7番目の薬局で、長野市街地へ初進出させていただきました。

このように、1年間に2薬局復興・復旧、1薬局新規開設という、私とて前代未聞の仕事は、社員の団結・協力、関係者のご協力・ご支援の賜であることはもちろんですが、何よりも地域の皆様の存在がそのバックボーンにあってこそ、成し遂げられたのです。

それは、「日々薬局を尋ねてくださる患者様・お客様とのつながりを、こんなことで無残に断ち切られてなるものか」という切迫した意志です。

翻れば、消費税増税対策、キャッシュレス化とプレミアム商品券など増税緩和措置への対応、人口減少対策としての当社新規事業プロジェクトと展開、SNS対応等々、さまざまな事業が緒に就き始めたところを、水害に襲われたのですが、これらの取り組みに通底していたのも、「患者様・お客様をお迎えする姿勢・体制」の再構築でした。

100年に1度と言われる水害からの復興のさなか、今度は100年に1度の災厄が、世界を、日本を、地域を襲いました。いわずと知れた新型コロナ禍です。豊野町界隈では、ようやく被災住宅が取り壊されて空地が目立つようになったところ、これからが復興本番というところを新型コロナ禍が襲い、復旧・復興と併せて、この災厄への対応という、いまだ出口の見えない大仕事が加わったのです。

先の吉田グリーン薬局の新規開局を、当社は新型コロナ禍「四つの出口戦略」の一つとして位置付けています。各薬局ではもちろん、エタノール消毒や飛沫防止用アクリル板の設置、換気などに怠りはありません。さらに各薬局の改装整備を含め、これらはあくまでハード面での対応であり、四つの出口戦略は現時点でほぼ達成されつつあります。

課題はソフト面です。以前にも増して「社員全員が社会人としてのモラルを備え、「規律」と「秩序」を整え、「クリーンネス」を徹底し、患者様・お客様をお迎えすること」と、私は考えます。言い換えれば、これが我々のSDGsです。かつて、「ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービス! ロボットにできないこと、インターネットではない「同志的結合」、人工知能ではない人として、その最高のかたちである「愛」をサービスのエンジンとしよう…」と私は書きました(2018年11月)。

コロナ禍の下で、テレワークやオンライン会議、ロボットデリバリー、アバターなどが話題を呼んでいます。しかし大切なことは、マスクを通して、アクリル板を通して、あるいはモニター画面で、「ロボットではない」患者様・お客様といかに心を通じさせるかということではないでしょうか。いや、コロナ禍で非接触を求められるからこそ、ますますそのことが重要になってくるのです。

この11月から始まった当社第26期は、「10年計画」の「7年目」と位置付けられます。この「10年計画」の目標年は2024年。団塊の世代が後期高齢者へと差し掛かる「2025年問題」の前年までに、少子高齢化・人口減少の下、いかに安定したサービス基盤を構築できるかが「10年計画」の最大のテーマです。それは、「患者様・お客様と心を通じさせること」。期ごとにその具体的内容は変わるのですが、水害を押して、コロナ禍にもめげず、薬局を尋ねてくださる患者様・お客様をどうお迎えするのか、このことが今期の重要な課題となるでしょう。

何とぞ、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


2020年3月/中島薬局復興オープンまでの過程

第25期経営計画報告会(当社の年1回の社員総会)を2週間後に控えたその日、深夜から早朝にかけて、100年に一度の水害が豊野町一帯を襲いました。記録では、穂保地区で千曲川の越水が始まったのが10月13日午前1時ごろ、同地区で堤防が決壊したのが午前5時半ごろ、午前8時には豊野町にも洪水が押し寄せていました。

この令和元年台風19号水害のため、当社グループ薬局の中島薬局・ガーデン薬局・本部総務部・サンタストック(倉庫)が被災しました。いずれも2mを優に超える浸水で、翌14日朝には、いったん天井まで押し上げられた薬局内のあらゆるものが(ソファーやカウンター、調剤機器や冷蔵庫まで)、水位の低下とともに床に散乱し、それらが厚く泥にまみれている状況でした。何より、一番大切な、お客様・患者様情報が入ったパソコン類を救い出せなかったのは痛恨の極みでした(のち、データ復旧)。

激甚災害とは、この社会とつながって脈動する業務上の人・物・金・情報のネットワークが、一夜にして寸断されることです。そして、復旧・復興とは、強い意志と方針をもって、これらのネットワークをより強固に一気につなぎ直すことだと考えます。

その優先順位を前もって決めておくのがBCP(事業継続計画)です。当社はBCP文書は策定済みでしたが、この水害常襲地の浅川・千曲川沿岸にありながら、うかつにも風水害のマニュアル類は未整備でした。例えば、総務部は本部2階に、データ類はクラウドになど、前もって打つ手はいろいろあったと、今になって悔やまれます。この復旧・復興の成否は、したがって、代表取締役たる私の意志・方針・判断と社員の協力・団結にすべては委ねられていたと考えます。

社員は、地元在住の2名が被災しましたが、幸い2名とも安全が確保されました。14日から、全社員が参集し、まず災害廃棄物の搬出作業を1週間にわたって行いました。この間、業界関係の方々が多数、応援に駆け付けていただき、またお見舞いや救援物資等を届けてくださいました。篤く御礼申し上げます。

さて、ここであらためて総括しますと、復興の優先順位は次のとおりでした。

第1 患者様&施設処方箋の確保
第2 清掃と災害廃棄物の片づけ
第3 電源・通信・上下水道復旧と社員避難場所確保(浸水を免れたガーデン薬局2階)
第4 ガーデン薬局2階で本部業務仮再開
第5 ガーデン薬局2階の整理整頓
第6 被災したガーデン薬局・本部総務部・中島薬局・サンタストックの清掃
第7 ガーデン薬局2階で本部業務機能完全復旧
第8 中島薬局の優先復旧を決定、開局に向け計画スタート。毎日朝礼・夕礼を実施し各員の業務進捗状況確認
第9 令和元年12月16日、中島薬局復興新装オープン

中島薬局は、被災から2ヵ月という最短期間で、再オープンすることができました。被災廃棄物を取り除き、まったくスケルトン状態になった薬局が、この短期間で復興できたのはまさに奇跡でした。それは、全社員はもとより会社を取り巻く多くの方々の御支援・御理解・御配慮の賜であることはいうまでもありません。重ねて感謝申し上げます。

またこの間、グループ薬局では、中島薬局・ガーデン薬局をバックアップして、豊野地区処方箋対応・日曜日祝日営業・土曜日19:00までの長時間営業・デリバリー業務等を実施致しました。こうした時宜を得た対応にも感謝です。

私が早期復興(復興一番乗り)にこだわったのには訳があります。被災後の町は暗転しました。ことに深夜には灯ひとつない漆黒のような暗さでした。国道18号沿道の暗さといったらたとえようなく寂しく、いつまでたっても泥の異臭が漂い、「これが、被災ということだ」と否が応でも納得させられるような……。そこに、一刻も早く灯をともしたかった。泥を拭い去り、清掃整理整頓し、夜には広告塔を明々とともしたかったのです。

しかし現実には、豊野町に住む人は月ごとに減りました。本当の復興はこれからです。それは地域が復興するということであり、当社も医療面で地域グループを編成して、次のアクションの準備を進めているところです。繰り返しますが、本当の復興はこれからなのです。

最後に、被災された地域の皆様に衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を祈念いたしております。奇跡を信じて…!


2018年11月/会社の成長とは?

今期(第24期)は、弊社の経営計画である「未来、今後10年…」の5年目に当たります。予断を許さぬ国際情勢、気候変動と大災害の多発、まして人口減少をはじめとする厳しい経営環境の只中、今期の課題はそもそも「会社の成長とは何か」を改めて考えてみることでした。それは単なる規模の拡大や徒な利益の追求でないことは言うまでもありません。

この間、弊社は「サービス革命」と「ミニカンパニー」、「イノベーション」と「進化論」、「森の中で心を創る」などをテーマに掲げて、新しいサービスの内容と方法を考え、議論し、新しい価値を創造してゆくための組織として、「今後10年」を見据えた会社の在り方を模索してきたわけです。

ふり返ってみますと、私は妙にAIを忌避していることに気付きました。ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービス! ロボットにできないこと、インターネットではない「同志的結合」、人工知能ではない人として、その最高のかたちである「愛」をサービスのエンジンとしよう…。

社員一人一人が、どんな小さなことでもそれらを考え、構想し、実行し、たとえうまくいかなかったとしても結果を得ること。そしてまた考え、実行すること。その小さな一つ一つの積み重ねが会社の成長ではないでしょうか。それは種まきのようなもので、やがて豊かな森となって、地域社会にとってかけがえのない存在となってゆく。

回答は、社員一人一人がその小さなことを自分で考え、構想、実行することです。先ごろ、機構改革を実施し、全社員対象の「成長のための提案」制度を創設しました。短期間に50件以上の提案が寄せられ、近々第1回提案検討委員会が開催される予定です。その成果は、お客様・患者様へ小さなサービスとして反映させていただくことになるでしょう。

それはもしかしたら、私自身の種まきの結果を見ることであり、私自身が改めて成長の意味を知らされ、30年先、50年先への事業承継の手立てを熟考する機会になるのかもしれません。今後とも、変わらぬご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

2018年11月


2017年11月N-Café構想始動
森の中でこころを創る

今期、N-Café構想が始動しました。N-Caféとは、もちろんカフェを併設してもいいのですが、例えば、「子育てカフェ」とか「認知症カフェ」といったような、ある目的や機能を備えた集いと交流の場とお考えください。場所は、長野市善光寺の門前・大門町の一角。

N-Café構想は、長野市中心市街地における㈱中島薬局のCSR活動の一環であり、N-Caféは、場所的にも理念的にも、その入り口に当たります。当社の10ヵ年計画「未来、今後10年…!」(4年目・進化論②)の柱の一つでもあります。

中島薬局が長野市郊外・豊野町の一角で産声を上げてほどなく、最初に出した支店がグリーン薬局です。次いで、サンタグリーン薬局・飯綱グリーン薬局・蔵の町薬局と開局、直近では、本部建物の整備に併せて、ガーデン薬局を開設しました。

このグリーン・グリーン・グリーン・蔵・ガーデンの延長線上で、私たちは、大門町の物件に巡り合ったのです。奇しくも、そこは善光寺門前で昔栄えた蔵造りの町屋、奥に小さな蔵と井戸、数寄屋造りの離れや坪庭もある、私たちにぴったりな場所でした。

これらの町屋の保全や活用には、もちろん歴史的文化的に大きな意義があります。緑化や緑の環境整備の大切さは改めて言うまでもないことでしょう。しかし、景観や環境にとどまるのではなく、その最大の意義は、このプロジェクトを通じて育まれる私たちのこころであると思います。

当社では、常日頃、店舗内外のクリーンネスと緑化・樹木の手入れに、ことのほか尽力しております。それは、社員一人一人において、クリーンネスは内面を磨くことでもある、緑化はこころを豊かにすることでもあると心得ているからです。

N-Caféは、ウッディーで文化の香りたっぷりの静謐な空間。奥庭は、手塩にかけて整備した本物の蔵造りのゲストハウス、そして背景は、森を思わせる豊かな緑。私たちは、ここに手ずから種をまき、草花を育て、樹を植え茂らせ、緑の回廊を丹精してつくってゆきたいと思います。

このプロジェクトを通じて、私たちは、優しく豊かで柔軟なこころを育みます。種一粒から大きな夢を育てます。そのこころで、地域の医療や福祉、介護を考え、超高齢化・人口減少時代の地域包括ケアに参画してゆきます。患者様、お客様、地域の皆様に、そのこころをそっくりお返しするのです。

このことが、㈱中島薬局のCSRであり、同時に、今後30年、50年と、当社が存続するためのイノベーションと進化の種子、源泉の一つであると考えます。N-Caféはその第一歩、種まきです。地域の皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申しあげます。

2017年11月


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2017年4月/創業25周年によせて

2016(平成28)年12月、当社は創業から満25年の節目を迎えました。

今をさかのぼること5年、創業20周年の2011(平成23)年には、記念誌『二十歳のあなたへ』を刊行しました(発刊は2012年9月)。

タイトルの「二十歳」(はたち)には、ようやく成人に達した会社自身と若いスタッフへ向けたメッセージがこめられています。

では、25歳とはどんな節目なのでしょうか。『ヴァンサンカン』という雑誌をご存知ですか。タイトルはフランス語(vingt-cinq ans)で、「25歳」という意味です。この雑誌は、『マーガレット』や『セブンティーン』を卒業し、成人式から5年を経て自立した20代後半女性がターゲットです。

彼女たちは、仕事をして収入を得、自らのライフスタイルやファッションを模索しつつ、消費することを含めてその社会的役割や存在感をにわかに高めてくるのです。『ヴァンサンカン』の編集ジャンルには、ちょっとお金をかけたファッションやビューティー、旅行などに加えて、「社会貢献」という分野も含まれているそうです。25歳は、一人前の社会の一員というわけで、品位も節度も、それ相応の役割・責任も求められるのです。

私たちの会社は、ちょうどそんな年頃です。世の中には50年、70年、100年を経た会社がいくらもあって、年齢ではその足元へも及ばないわけですが、それでも私たちは、25歳なりの実力をしっかり身につけ、社会的責任を負ってきたことは確かです。

日本は今や、超高齢社会、人口減少社会です。かつてどの国も経験したことのない領域へ突入しました。企業30年説がいわれます。これは、ひとつのビジネスモデルが30年間は通用しないということなのでしょう。大きな変動の中、私たちの会社が、30年、50年と存続するために、イノベーションが必要だということは、火を見るより明らかです。

創業25年は、蓄えた力をバネにして、そのイノベーションに向かって「攻め」に転ずる秋(とき)です。新しいビジネスモデルは、夢があって、ニーズがある。しかも、25歳の大人としては、ライバルを出し抜くような子供じみたものでなく、公正でお洒落で、社会の皆が幸せになるような……。

『二十歳のあなたへ』の巻頭の辞に、「あなたたちはいつか必ず、苦労という怪物と戦わなければならない」と書きました。これは、53名の全社員と私の子どもたち、そして自らへの戒めの言葉としたのですが、今こそ、30年、50年に向かって、夢の実現のため価値ある有意義な「苦労」をともに重ねて行動し進化させる所存です。

地域の皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申しあげます

2017年4月


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2015年10月/「サービス革命」と「ミニカンパニー」を志向して

4年間を要した「会社の総仕上げ」がハード・ソフト両面でほぼ完了し、昨年度から、私たちは、今後10年間を見据えた会社の在り方を志向しております。その際、キーワードとして掲げたのが、「サービス革命」と、それを実行するための基盤となる「ミニカンパニー」でした。

「サービス革命」とは、人工知能が現実となる近い将来、「ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービス」であり、日々「それを見出し実行する」ことです。

「ミニカンパニー」とは、決して規模の拡大を追求することなく、「この新しいサービスの内容と方法を自ら考え、議論し、検証するための組織(新しい価値を創造してゆくための組織)」のことです。

この新しいサービスは、「量の時代から質の時代」「足るを知る時代」「真の豊かさとは何か」を再考する時代の中で、「お客様を知り、お客様の気持ちを察し、お客様個々が我々に何を求めているか理解し、それを提供すること」にほかなりません。

しかし、このとき私たちは、単に知識やデータ、知恵やアルゴリズム(手順・手立て)のストックをもつだけでなく、人工知能ではなく感情を有する人として、その最高のかたちである「愛」をサービスのエンジンとしなければならないのです。「愛」とは、思いやりであり、無償の奉仕の心です。弊社のシンボルである「サンタの心」といってもいいと思います。

その心で、現実のものとなった人口減少社会、大変動する経済社会、窮迫する医療保険体制、M&Aが急速に進展する薬局業界、さらには気候変動や頻発する自然災害、もしかしたらテロや紛争といった惨禍も克服していかなくてはならないのです。

それをなし遂げるための組織は、主従的な結合や利害的な結合、同族的な結合を超えた「同志的結合」に基づく組織です。この組織論が、「ミニカンパニー」の基礎となります。価値観と高い志を共有する者同士が、存分に「人生を語り合いながら仕事をする」会社です。

最初に「今後10年」と書きましたが、弊社が今後10年事業を継続できる保障はどこにもないわけです。しかし、先行き不透明なこの世界にあって、柔軟に変化できる組織論(イノベーション、あるいは進化論)は企業の存続に不可欠な要素です。

弊社は、今後10年、「サービス革命」と「ミニカンパニー」をもって、その存続可能性を検証してゆくことになります。そして、結果として、安定的に、ゆっくりと成長しつつ、長く存続できる会社こそ、地域にとって、また、ここで働く社員にとって、真に意味ある存在になりうることを確信しております。

地域の皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申しあげます。

2015年10月


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2015年4月/未来、今後
10年……!

おかげさまで小社は、この地域に二十有余年の歴史を刻むことができました。1薬局で創業した小社は、開業時の予定どおり現在1会社6薬局の体制でドミナント化することができ、地域の皆様の健康と幸せを願い、日々薬局業務に邁進いたしております。

ここに至る途は決して平たんなものではありませんでした。ハードをつくれば、それを運用・活用するためのソフトが足りない、ソフトを拡充すればハードに不備が目立ってくる。かたや刻々と変化する社会・経済環境、保健・医療環境……。小社のあゆみは、時代の変遷に対する反復対応の歴史であったと思います。

私たちが考える理想のサービス、経営理念とビジョン、組織論や方法論は、こうした状況変化の中で、自ら考え、日々実行し、検証を繰り返してきたものです。私たちのサービスの結果は、お客様・患者様が評価され、その集積が現在の会社の姿であると考えます。

私たちは今、今後10年のことを考えております。超高齢社会・人口減少社会が現実のものとなり、地域社会の存立、保健医療制度の存続さえ危ぶまれる近い将来、かたやIT革命が急速に進行し、人工知能が確実に登場する近未来。

私たちにできるサービスとは一体何でしょうか。薬局の役割とは何でしょうか。ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービスがあるはずです。それを見出し実行すること、これを「サービス革命」と名付けました。

そして、この新しいサービスの内容と方法を自ら考え、議論し、検証するための組織(新しい価値を創造してゆくための組織)、それが「ミニカンパニー」です。私たちは、「サービス革命」をテーマに掲げ、少数精鋭で規模の追求をしない確固たる「ミニカンパニー」の構築を目指して、「今後10年……!」を志向してゆく所存です。

いかなる状況においても、進化論をベースに、小社がどのようにして誕生したのかを再度肝に銘じ、今後小社がどのように引き継がれてゆくのか……、真摯に考え、願い、大きな奇跡を信じて「意気続け、生き続け、息続ける」所存でおります。地域の皆様には、小社へのさらなるご指導を伏してお願い申しあげ、ご挨拶とさせていただきます。

未来に、夢と希望と願いを託して……!

  2015年4月

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