2015年3月1日
2015年10月/「サービス革命」と「ミニカンパニー」を志向して
4年間を要した「会社の総仕上げ」がハード・ソフト両面でほぼ完了し、昨年度から、私たちは、今後10年間を見据えた会社の在り方を志向しております。その際、キーワードとして掲げたのが、「サービス革命」と、それを実行するための基盤となる「ミニカンパニー」でした。
「サービス革命」とは、人工知能が現実となる近い将来、「ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービス」であり、日々「それを見出し実行する」ことです。
「ミニカンパニー」とは、決して規模の拡大を追求することなく、「この新しいサービスの内容と方法を自ら考え、議論し、検証するための組織(新しい価値を創造してゆくための組織)」のことです。
この新しいサービスは、「量の時代から質の時代」「足るを知る時代」「真の豊かさとは何か」を再考する時代の中で、「お客様を知り、お客様の気持ちを察し、お客様個々が我々に何を求めているか理解し、それを提供すること」にほかなりません。
しかし、このとき私たちは、単に知識やデータ、知恵やアルゴリズム(手順・手立て)のストックをもつだけでなく、人工知能ではなく感情を有する人として、その最高のかたちである「愛」をサービスのエンジンとしなければならないのです。「愛」とは、思いやりであり、無償の奉仕の心です。弊社のシンボルである「サンタの心」といってもいいと思います。
その心で、現実のものとなった人口減少社会、大変動する経済社会、窮迫する医療保険体制、M&Aが急速に進展する薬局業界、さらには気候変動や頻発する自然災害、もしかしたらテロや紛争といった惨禍も克服していかなくてはならないのです。
それをなし遂げるための組織は、主従的な結合や利害的な結合、同族的な結合を超えた「同志的結合」に基づく組織です。この組織論が、「ミニカンパニー」の基礎となります。価値観と高い志を共有する者同士が、存分に「人生を語り合いながら仕事をする」会社です。
最初に「今後10年」と書きましたが、弊社が今後10年事業を継続できる保障はどこにもないわけです。しかし、先行き不透明なこの世界にあって、柔軟に変化できる組織論(イノベーション、あるいは進化論)は企業の存続に不可欠な要素です。
弊社は、今後10年、「サービス革命」と「ミニカンパニー」をもって、その存続可能性を検証してゆくことになります。そして、結果として、安定的に、ゆっくりと成長しつつ、長く存続できる会社こそ、地域にとって、また、ここで働く社員にとって、真に意味ある存在になりうることを確信しております。
地域の皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申しあげます。
2015年10月