2017年11月1日
2017年11月/N-Café構想始動 森の中でこころを創る
今期、N-Café構想が始動しました。N-Caféとは、もちろんカフェを併設してもいいのですが、例えば、「子育てカフェ」とか「認知症カフェ」といったような、ある目的や機能を備えた集いと交流の場とお考えください。場所は、長野市善光寺の門前・大門町の一角。
N-Café構想は、長野市中心市街地における㈱中島薬局のCSR活動の一環であり、N-Caféは、場所的にも理念的にも、その入り口に当たります。当社の10ヵ年計画「未来、今後10年…!」(4年目・進化論②)の柱の一つでもあります。
中島薬局が長野市郊外・豊野町の一角で産声を上げてほどなく、最初に出した支店がグリーン薬局です。次いで、サンタグリーン薬局・飯綱グリーン薬局・蔵の町薬局と開局、直近では、本部建物の整備に併せて、ガーデン薬局を開設しました。
このグリーン・グリーン・グリーン・蔵・ガーデンの延長線上で、私たちは、大門町の物件に巡り合ったのです。奇しくも、そこは善光寺門前で昔栄えた蔵造りの町屋、奥に小さな蔵と井戸、数寄屋造りの離れや坪庭もある、私たちにぴったりな場所でした。
これらの町屋の保全や活用には、もちろん歴史的文化的に大きな意義があります。緑化や緑の環境整備の大切さは改めて言うまでもないことでしょう。しかし、景観や環境にとどまるのではなく、その最大の意義は、このプロジェクトを通じて育まれる私たちのこころであると思います。
当社では、常日頃、店舗内外のクリーンネスと緑化・樹木の手入れに、ことのほか尽力しております。それは、社員一人一人において、クリーンネスは内面を磨くことでもある、緑化はこころを豊かにすることでもあると心得ているからです。
N-Caféは、ウッディーで文化の香りたっぷりの静謐な空間。奥庭は、手塩にかけて整備した本物の蔵造りのゲストハウス、そして背景は、森を思わせる豊かな緑。私たちは、ここに手ずから種をまき、草花を育て、樹を植え茂らせ、緑の回廊を丹精してつくってゆきたいと思います。
このプロジェクトを通じて、私たちは、優しく豊かで柔軟なこころを育みます。種一粒から大きな夢を育てます。そのこころで、地域の医療や福祉、介護を考え、超高齢化・人口減少時代の地域包括ケアに参画してゆきます。患者様、お客様、地域の皆様に、そのこころをそっくりお返しするのです。
このことが、㈱中島薬局のCSRであり、同時に、今後30年、50年と、当社が存続するためのイノベーションと進化の種子、源泉の一つであると考えます。N-Caféはその第一歩、種まきです。地域の皆様には、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申しあげます。
2017年11月