2018年11月1日

2018年11月/会社の成長とは?

今期(第24期)は、弊社の経営計画である「未来、今後10年…」の5年目に当たります。予断を許さぬ国際情勢、気候変動と大災害の多発、まして人口減少をはじめとする厳しい経営環境の只中、今期の課題はそもそも「会社の成長とは何か」を改めて考えてみることでした。それは単なる規模の拡大や徒な利益の追求でないことは言うまでもありません。

この間、弊社は「サービス革命」と「ミニカンパニー」、「イノベーション」と「進化論」、「森の中で心を創る」などをテーマに掲げて、新しいサービスの内容と方法を考え、議論し、新しい価値を創造してゆくための組織として、「今後10年」を見据えた会社の在り方を模索してきたわけです。

ふり返ってみますと、私は妙にAIを忌避していることに気付きました。ロボットではないお客様・患者様が望むサービス! それにお応えすべく、お客様・患者様と心が通じ合うサービス! ロボットにできないこと、インターネットではない「同志的結合」、人工知能ではない人として、その最高のかたちである「愛」をサービスのエンジンとしよう…。

社員一人一人が、どんな小さなことでもそれらを考え、構想し、実行し、たとえうまくいかなかったとしても結果を得ること。そしてまた考え、実行すること。その小さな一つ一つの積み重ねが会社の成長ではないでしょうか。それは種まきのようなもので、やがて豊かな森となって、地域社会にとってかけがえのない存在となってゆく。

回答は、社員一人一人がその小さなことを自分で考え、構想、実行することです。先ごろ、機構改革を実施し、全社員対象の「成長のための提案」制度を創設しました。短期間に50件以上の提案が寄せられ、近々第1回提案検討委員会が開催される予定です。その成果は、お客様・患者様へ小さなサービスとして反映させていただくことになるでしょう。

それはもしかしたら、私自身の種まきの結果を見ることであり、私自身が改めて成長の意味を知らされ、30年先、50年先への事業承継の手立てを熟考する機会になるのかもしれません。今後とも、変わらぬご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

2018年11月

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