社⻑インタビュー Interview

株式会社中島薬局
代表取締役 中島成⼀

本日は株式会社中島薬局の代表取締役 中島成⼀さんにお話をお伺いしました。 よろしくお願いいたします。

1.社長ご自身が薬局業界に入るきっかけや、その経緯について教えていただけますか?

私が薬局業界に入るきっかけは、父が富山の薬売り(配置販売業)をしていたことにあります。父の仕事ぶりや、「先用後利」という精神――まずは人々に役立つことを優先し、その後に利益を追求するという考え方――に深く感銘を受け、自然と薬に関わる仕事がしたいと考えるようになり、その思いから薬学部に進学を決めました。
薬学生時代には、薬の開発に携わる製薬会社にも興味を持ち、人々の健康に役立つために何ができるのか、探求したいという思いがさらに強くなりました。

2.薬局グループを運営する上で、日常的に大切にしていることはありますか?
また、会社のテーマを教えてください。

中島薬局のテーマはふたつあります。
1つ目は、経営理念でもある「立派な日本人を創ろう」です。このテーマには、社会や社員のニーズをしっかり反映させながら、より良い会社づくりを目指す、という思いが込められています。
私自身は、社員一人ひとりと人生を語り合いながら仕事をすることを大切にしています。これは製薬会社時代の先輩から教わった教訓で、人に対する思いやりや優しさ、愛をもって接することが重要だと感じています。
社員には、日々の対人関係において互いを尊重し、愛溢れる人に成長してほしいと伝えています。中島薬局で働く人間が、人としての尊厳と他者への尊敬をもって仕事にあたり、企業が倫理的存在となることで、地域社会が豊かになる、と信じております。

2つ目は、「幸せは家族の健康から」です。これは世界中の家族の普遍的な課題と考えます。SDGs達成に向けた経営方針にもあるように、私たちは、地道に地域医療の活動を積み重ね続けることが、地域社会と世界中の家族の幸せにつながると考えます。

3.社章の「幸せのサンタクロース」は、中島薬局のテーマの象徴なのですね。ロゴに込められた意味や、そのデザインを採用した背景について教えてください。

はい。サンタクロースは「奉仕の心、支援の心、先手必勝」の心の象徴であり、私たち中島薬局の皆の理想像です。
中島薬局では、社員一人ひとりが「サンタクロース」となり、地域の皆様に「健康・笑顔・優しさ」の3つのプレゼントを贈り続ける事を理念に日々邁進したい、その想いからサンタクロースの社章が選ばれました。
ガーデン薬局のオフィスにいるサンタクロース像は、「幸せのサンタクロース」をイメージして創作されたものです。

4.今の中島薬局は、一言で表現するならどのような企業でしょうか?

人間味に溢れた、規模の追求をしない少数精鋭な会社です。

5.中島薬局は2025年12月で創業30周年を迎えます。これまでの中で印象に残った出来事はありますか?

2019年10月の東日本台風(台風19号)で薬局2店舗と倉庫が水没したことです。大変な事態でしたが、災害当日にも関わらず35名の社員がかけつけ一丸となり復興に取り組み、わずか2ヶ月で再開を実現しました。とても心強く感じたことを覚えています。

6.コロナ禍や水害といった災厄がありました。その経験が今の経営に活かされている部分があれば教えてください。

患者さんのためにも、社員のためにも、被災後に早期に薬局を再開することは最重要事項です。そのために、被災を想定したBCPを策定し、被災時に実践できるように平常時から教育・訓練することを徹底しました。

7.目標として「100年続く企業」を掲げていらっしゃいます。100年企業を目指す上で、大切にしていることはありますか?

私たちが100年続く企業を目指す上で、特に大切にしているのは「同志的結合」です。これは、社員全員が共感し、共有できる「志」を持つことを意味しています。それぞれが自律的に自分の役割を果たしながら、価値を生み出す場面では互いに協力し合う。またその中で、個人の価値やグループ全体の価値を高めていく流れを大切にしています。
さらに、「同志的結合」は、組織において最もエネルギーや結束力が高い基盤となります。この結束力や、なすべきことを成し遂げようとする不撓不屈の精神は、私たちの組織を支える最大の力です。その結果、ピュアなエネルギーに満ちた、一体感のある強い組織が生まれると信じています。

8.最後に、社長ご自身の健康を保つために、日常的に心がけていることがあれば教えてください。

週に1回の水泳(1500m40分)と、毎日の自宅健康トレーニング(健トレ)を10分しています。

ありがとうございました。

「TOMORROW リーダー達の挑戦」で中島社長が取材を受けました。

企業情報・概要 Company Overview

経営理念

⽴派な⽇本⼈を創ろう

他人に対する思いやりや優しさ、愛をもって毎日来局される方に接することができる社員になってほしい。また社会や社員のニーズをしっかり反映させながら、より良い会社づくりを目指そう、という思いが込められています。

企業目標:100年企業を目指す

同志的結合

次の企業目標として「100年続く企業」を掲げるなかで、特に大切に意識しているのは「同志的結合」です。
社員全員が共感・共有しあえる「志」をもち、それぞれが自律的に各々の役割を果たし、価値を生み出す。
なすべきことを成し遂げようとする不撓不屈の精神は、私たちの組織を支える最大の力です。

企業概要

会社名
株式会社 中島薬局
代表者
中島 成一
設立
1991年
資本金
1,000万円
所在地
〒389-1105
長野市豊野町豊野583-8
TEL 026(217)8600 / FAX 026(251)5577
社員数
70名
役員構成
代表取締役
中島 成一
取締役
中島 あき
執行役員
中島 正樹(総務部長)
樋口 武伸(経営戦略部長)
北城 和久(新規事業部長)
岩月 達也(研修部長)
顧問弁護士
長野第一法律事務所
顧問社労士
なかむら社労士事務所
顧問会計士
コンパッソ税理士法人

企業沿革

1991
(平成03)12月
中島薬局開局
1995
(平成07)11月
株式会社中島薬局設立
1996
(平成08)10月
グリーン薬品開店
1997
(平成09)05月
グリーン薬局開局
1999
(平成11)02月
サンタグリーン薬局開局
(平成11)10月
最初の「中島薬局経営計画書」発表
2000
(平成12)05月
飯綱グリーン薬局開局
(平成13)05月
グリーン薬局駐車場整備
(平成13)12月
中島薬局創立10周年。このころから、社内定期研修会始まる。
2002
(平成14)10月
初の「中島薬局5ヵ年計画」策定
2004
(平成16)03月
中島薬局店舗改装
2005
(平成17)01月
グリーン薬局移転
2006
(平成18)01月
蔵の町薬局開局
2007
(平成19)10月
「中島薬局3ヵ年計画」策定
2010
(平成22)02月
グリーン薬局増築
(平成22)05月
サンタグリーン薬局改築。この年度から、薬学部6年制の実務実習生受入れ
2011
(平成23)10月
「中島薬局新3ヵ年計画」策定
(平成23)12月
中島薬局創業20周年(株式会社 中島薬局:第17期)
2012
(平成24)09月
中島薬局創立20周年記念式典
(平成24)12月
ガーデン薬局開局
2013
(平成25)07月
中島倶楽部発足記念登山
(平成25)09月
中島倶楽部第1回座談会開催
(平成25)09月
アップルランドリニューアルに伴い中島薬局閉店(30日から仮店舗営業)
(平成25)10月
社内報『サンタ通信』創刊号発刊
(平成25)10月
「中島薬局新3ヵ年計画」1年延長
2014
(平成26)02月
新中島薬局オープン
(平成26)10月
「中島薬局 10ヵ年計画 ―未来、今後10年…!-」
2015
(平成27)05月
ホームページ全面リニューアル
(平成27)10月
(株)中島薬局事業継続計画(N-BCP)策定・公表
2016
(平成28)06月
サンタグリーン薬局・調剤室大改装(バージョンⅢへ)
(平成28)12月
グリーン薬局・調剤室大改装(バージョンⅢへ)
2017
(平成29)07月
長野市大門町に土地・建物取得(大門町フォレスト開設へ)
2019
(令和01)07月
大門町フォレストに高津秀太郎作品を常設展示
(令和01)08月
大門町フォレストにとんかつ専門店「からり」オープン
(令和01)10月
台風19号水害により中島薬局・ガーデン薬局&オフィスほか被災
(令和01)12月
被災した中島薬局、2か月の短期間で復興オープン
2020
(令和02)05月
被災したガーデン薬局&オフィス、再興オープン
(令和02)08月
吉田グリーン薬局、新規オープン
2021
(令和03)07月
長野県SDGs推進企業登録
(令和03)10月
協会けんぽ長野支部「健康づくりチャレンジ宣言」
2022
(令和04)04月
2019年台風19号水害復興事業が、ガーデン薬局&オフィスの植栽再整備をもって完了
2023
(令和05)09月
公園前薬局、新規オープン
2024
(令和06)10月
2ヶ年計画、公表