殺虫剤

▽殺虫剤


Q 小さな子どもがいるのですが、家庭用殺虫剤を室内で使用しても身体に問題はないのでしょうか?

A 説明文書をよく守って使用すれば、安全性に問題はありません。ただ、小さな子どもが薬剤に直接触れることは好ましくないので、口に入れる物やおもちゃ等には薬剤がかからないように注意してください。


Q 最近よく虫(ノミかダニかよく分からない)にかまれるのですが、駆除方法を教えてください。

A 一般的に家の中で人を刺し、かゆみを起こす害虫にはノミ、ダニ、アリガタバチ、シラミがあります。
ノミ、ダニ、アリガタバチの直接の駆除には、エアゾール殺虫剤の散布、くん煙剤(くん蒸剤)が効果的です。ノミやダニは吸血して満腹になると、すみやかに人体から離れるので、人体に直接殺虫剤を用いても、これらの害虫に対する効果は期待できません。 アリガタバチは吸血はしませんが、刺されると激痛を覚えることもあります。
人に寄生するシラミにはコロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミがあります。アタマジラミ、ケジラミには専用の薬がありますので薬局・ドラッグストアなどで相談してください。
ノミはペット(イヌ、ネコ)に寄生していることが多いので、これらの動物のノミを駆除することが必要です。動物の身体にはペット用の殺虫剤を使用し、また、ペットの寝床などはよく掃除して清潔にしてください。
家屋内で人を刺すダニには主としてイエダニとツメダニがあります。イエダニはネズミに寄生するので、ネズミの駆除が大切です。またツメダニは、たたみ、カーペットなどに大量発生するコナダニやダニアレルギーの原因になっているチリダニを捕食して、餌にしています。ツメダニの駆除は、このコナダニやチリダニを駆除する必要があります。乾燥と高温に弱いため、室内を乾燥状態に保ち、こまめに掃除機をかけるとともに、寝具・ぬいぐるみなどは晴天時に日光によく当てるなどの駆除対策が有効です。
アリガタバチは、たたみに生息して偶発的に、特に夜間就寝中に人を刺します。高湿を好みますので、たたみを乾燥するよう心がけてください。


Q ゴキブリ退治にエアゾール殺虫剤を散布したいのですが、身体に悪い影響が出ないか心配です。

A エアゾール殺虫剤を散布するには、説明文書をよく守り、使用してください。使用に当たってはできるだけ吸い込まないように注意してください。現在、市販されている大部分のエアゾール殺虫剤の成分は、人間に対する毒性が低いピレスロイド系が使われていますが、万一、吸い込むなどして変わった症状が現れた場合には、使用したエアゾール殺虫剤をご持参のうえ、医療機関を受診してください。


Q 室内犬を飼っています。子どものアタマジラミは犬に移りますか?

A 人のシラミは人にしか寄生しません。他の動物に寄生することはありません。


Q 子どもがアタマジラミに感染しました。アタマジラミが伝染病を媒介することはありませんか?

A 人に寄生するシラミは、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類です。今、小さな子どもの間で感染が問題になっているのはアタマジラミです。コロモジラミを介して発疹チフス、回帰熱、塹壕熱等の病気の発生が、日本でも第二次世界大戦後までみられていましたが、現在ではほとんどみられなくなりました。これらの伝染病がアタマジラミを介して広まることはないと考えられます。

アタマジラミ:体長2~4mm。頭髪に寄生し、頭皮から吸血します。頭髪と頭髪の接触や帽子、くし、寝具などの共同使用によってうつります。現在、子どもたちの間で発生しているのは、このアタマジラミです。
ケジラミ:体長1~2mm。皮膚から吸血し、強いかゆみを起こします。主に陰毛に寄生しますが、頭髪、眉毛、マツゲ、胸毛、すね毛等広範囲に寄生することがあります。形態は小さなカニのような形が特徴です。
コロモジラミ:体長2~4mm。身体の接触や衣類を介して感染します。衣類の縫い目に生息し、吸血するときだけ皮膚につきます。


Q 小学校からアタマジラミが流行っているとのお知らせがありました。今時、アタマジラミがはやるのはなぜですか? 不潔にしていると発生しますか?

A 第二次世界大戦後、DDTなどの有機塩素系殺虫剤の使用により、アタマジラミは日本から姿をほとんど消していました。1971年に環境問題から有機塩素系殺虫剤の販売が禁止され、また国際交流が盛んになり、海外から持ち込まれたアタマジラミの感染が広まったといわれています。アタマジラミは人の頭でしか生活できない昆虫です。人の頭から離れたアタマジラミは血が吸えないので2~3日で餓死してしまいます。不潔により発生することはありません。アタマジラミは人から人へ感染します。子ども同士、頭と頭をくっつけて遊ぶことにより、またタオルや帽子の共用等でも感染します。だれでも感染する可能性があり、毎日洗髪していても感染はありえます。


Q 子どもがアタマジラミに感染しました。どのような治療法がありますか?

A アタマジラミの駆除法には、大きく分けて「駆除薬を使う方法」と「すき櫛を使う方法」があります。
駆除薬(パウダーやシャンプータイプ)は薬局・ドラッグストアなどで購入できます。主成分は殺虫剤です。1回の使用で成虫と幼虫は死んでしまいますが、卵は生き残るものもあります。2日おきの使用を3~4回繰り返し、生き残った卵から孵化してくる幼虫を殺し続けることで、生きた卵もなくなります。
すき櫛は目の細かい櫛です。目の細かい櫛ですくことにより、虫も卵も取り除く方法です。


ナカジマ薬局ロゴ

お気軽にお問い合わせください。 TEL 026‐257‐3077 中島薬局:8:45~19:30(日・祝日は19:00まで)

PAGETOP
Copyright © 株式会社 中島薬局 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.